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胃内視鏡とは

検査にあたっての注意事項はこちら

消化器内視鏡

太さ5mmから9mmの内視鏡をのどから入れて食道、胃、十二指腸を見る検査です。食道や胃のがんの他、食道炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍などがないかどうかを調べます。検査は数分で終了し、しばらくお休みいただいた後に担当医が結果を説明します。

のどが敏感で非常に不安感の強い方、以前胃カメラで非常に辛い思いをされた方のために、のどの違和感の少ない鼻からの内視鏡も用意しております。

経鼻内視鏡の説明はこちら

こんな方にお勧めします

  1. がん検診のバリウム検査で精密検査の指示を受けた
  2. みぞおちの痛みや胸焼け、もたれ感、つかえ感、食欲不振などの症状がある
  3. ピロリ菌がいると言われた・以前ピロリ菌がいて治療を受けたが最近検査を受けていない

胃カメラを受けられる方へのご案内

胃カメラの予約について

  1. 健康保険で胃カメラを行うためには医師の診断が必要です。
    • 当院で定期的な検査を指示された方
    • 他の医療機関で胃カメラ検査を受けるよう指示された方
    • 健診・ドックで胃カメラが必要と判断された方
    • 胃や食道の病気を疑う症状のある方
    が対象となります。WEBLINE、もしくは電話045-391-0166(午後2時から5時まで受付)で直接予約できますが、検査の前に健康保険の対象となるかどうかを医師が判断いたします。
  2. 上記に該当しない患者さま、まず一度外来へいらしていただき医師とご相談ください。 外来の受診にあたっては、あらかじめ診察予約をしていただくとお待たせせずに診察できます。是非ご利用ください。
  3. 横浜市胃がん内視鏡検診をご希望の方はWEB・LINEでは予約できません。診察においでください。
  4. 鼻からの内視鏡をご希望の方はWEB・LINEでは予約できません。診察においでください。

検査前日のご注意

  1. 前日の夕食は軽めにして午後9時までに済ませ、それ以降は何も食べないでください。お水やお茶は飲んで構いません。

検査当日のご注意

  1. 当日持参していただくもの
    ○マイナンバーカード(お持ちでない場合は保険証)
    ○お薬手帳(お持ちの方のみ)
    ○検査予約票(来院して予約された方のみ)
    ○他院からの紹介状や健診結果(お持ちの方のみ)
  2. 当日は朝食を食べないでください。水分・お茶・スポーツ飲料などの透明な飲み物は飲んでかまいませんが、コーヒー、牛乳は飲まないでください。
  3. 毎朝血圧や心臓のお薬をお飲みの方は、検査当日も朝なるべく早めにお飲みください。
  4. お腹をしめつけないゆったりした服装でおいで下さい。
  5. 鎮静剤ご希望の方は自動車・バイク・自転車などの運転はできません。当日どうしても運転する必要がある方はあらかじめお申し出ください。

検査後のご注意

  1. のどに麻酔をした方はしばらく違和感が残ります。むせ込んだり誤嚥(飲み込んだものが肺に入ってしまうこと)したりする可能性があるため、検査開始後1時間は水分、食事の摂取を控えていただきます。
  2. 鎮静剤を使用した方は、検査後自動車・バイク・自転車などの運転はできません。飲酒運転と同じ状態となり、事故につながる危険性があります。
  3. 組織検査を行った方は当日の飲酒、入浴、運動は避けてください。また、食事は油っぽいものを避けて消化の良い柔らかいものにしてください。
  4. 検査後はお腹の中にガスが入るため、しばらくお腹が張った状態になります。万一お腹の激しい痛み、血液を吐いたり下血(黒いドロドロの便)があった場合には電話 045-391-0166 へご連絡ください。

胃カメラ検査当日の手順

  1. まず最初に胃液を溶かすお薬を飲み、30分ほどお待ちいただきます。
  2. 胃のガスを吸収するお薬を飲んでお待ちいただきます。検査前にのどに麻酔スプレーを行います。経鼻内視鏡の場合はゼリー状の局所麻酔で鼻の中を麻酔します。
  3. 検査は約10分で終わります。検査中は無理に飲み込んだり、逆に吐き出そうとしないでください。口の中にたまってきた唾はよだれのように自然に出してください。
  4. 鎮静剤を使用した方はしばらくふらつきが残ることがありますので、回復室でしばらくお休みいただきます。
  5. 検査終了後、モニターで検査画像をお見せしながらご説明します。当院で検査されたことのある方は過去の画像とその場で比較できます。また、ご希望の方には画像のプリントをお渡ししております。
  6. 組織検査(細胞を取って顕微鏡で調べる検査)を行った方は、約10日後に結果が出ますので後日ご説明します。

胃がんとは

早期胃癌の内視鏡画像

胃がんは日本人に非常に多く、がんによる死亡のうち第3位(年間約4万人) *1 を占めます。その一方で早期発見できれば高い治癒率が得られるのが特徴です。

通常は手術で胃を切除しますが、近年の治療技術の進歩により最も早い段階(粘膜内がん)で見つかれば内視鏡による切除、根治も可能です。

*1 令和3年厚生労働省人口動態統計による

検査の安全性について

  1. 当院では消化器内視鏡による検査・治療に熟練した医師(消化器内視鏡専門医)のみが検査を担当しております。安心してお任せください。
  2. 患者さまの安全のため、日本消化器内視鏡学会による洗浄・消毒ガイドラインに準拠して内視鏡及び関連機器・器具の管理を行っております。内視鏡は1検査毎に全自動内視鏡洗浄消毒装置による処理を行っています。また、ディスポーザブル器具の再使用は一切行っておりません。
  3. 内視鏡は熟練した医師が注意深く行えば安全な検査ですが、「100%安全」ではありません。最近の全国集計 *1 では胃内視鏡による偶発症(何らかのトラブル)の頻度は約0.007%(およそ1万例に1例)で、検査に使用する薬(局所麻酔薬や鎮静剤)の副作用や検査による穿孔や出血などが報告されています。
  4. 当院では上記のような危険性を充分に認識し、検査中に患者さまの脈拍や血中酸素飽和度(酸素の量)を注意深く監視するとともに緊急用の薬品や処置具を整備しておりますのでご安心ください。

*1 消化器内視鏡関連の偶発症に関する第4回全国調査報告による