お腹の張りについて
お腹の張り(腹部膨満感)は、腸内ガスや便秘によるものから、腸閉塞・がん・腹水など重大な病気が原因のものまで幅広く存在します。 症状が続く場合や、急に悪化する場合は精密検査が必要です。
こんな張りは要注意
- 急速にお腹が膨らんでいく
- 排便・排ガスが完全に止まっている
- 腹痛や嘔吐を伴う
- 体重減少を伴う
- 顔色不良・冷や汗・血圧低下がある
上記がある場合は腸閉塞・がん・腹膜炎などの可能性があるため、早急な受診が必要です。
考えられる原因
機能性・生活習慣によるもの
- 便秘(便秘について詳しくはこちら)
- 過敏性腸症候群(IBS)
- 機能性ディスペプシア
- 早食い・炭酸飲料・空気の飲み込みなどの生活習慣
- 食事内容(豆類・乳製品・人工甘味料による腸内ガス増加)
消化管の病気
多量の腹水
- 肝硬変・心不全・低栄養による腹水
- がんの腹膜転移による腹水
- 腹膜炎
婦人科疾患(女性)
- 卵巣がん
- 巨大な子宮筋腫
- 子宮内膜症
必要な検査
- 問診・腹部診察(張りの性状・部位の評価)
- 腹部CT検査(腸閉塞・腫瘍の評価)
- 大腸内視鏡検査(大腸がん・憩室・炎症の評価)
- 血液検査(炎症・肝機能・腫瘍マーカー)
- 腹部超音波検査(腹水・臓器腫大の評価)
当院での対応
当院では腹部CT・大腸内視鏡等の精密検査で症状の原因を調べます。腸閉塞や腹水など入院加療が必要な場合は連携先の専門病院へ速やかにご紹介します。
よくあるご質問
お腹が張るのですが、市販の整腸剤で様子を見てもよいですか?
数日〜1週間程度で改善する軽度のものは様子をみても構いません。ただし「急速にお腹が膨らんでいく」「排便・排ガスがない」「腹痛・嘔吐」を伴う場合は腸閉塞等の可能性があり、緊急受診が必要です。
便秘でないのにお腹が張ります。なぜですか?
腸内ガスの増加(過敏性腸症候群、SIBOなど)、機能性ディスペプシア、腹水(肝硬変・心不全・卵巣がんによる)など、便秘以外にも多くの原因があります。お腹が張る感じが続く場合は精査をおすすめします。
お腹の張りと食事・生活習慣は関係ありますか?
ガスは腸内細菌が食物を分解する際に発生します。豆類・乳製品・人工甘味料などで増えやすく、また早食い・炭酸飲料で空気を多く飲み込むことでも増えます。生活改善で軽減することが多いですが、急に増えた場合は要注意で精密検査が必要です。
どんな検査が必要ですか?
問診のうえ、腹部CT・大腸内視鏡などで大腸がん・膵がん・卵巣がん・腹水などの器質的疾患を除外します。