胃もたれ・食欲不振について
「食後の胃が重い」「以前ほど食べられなくなった」といった胃もたれや食欲不振は、胃そのものの病気だけでなく、膵臓・胆嚢・肝臓の疾患でも起こります。 多くは機能性の問題ですが、胃がん・膵がんなど重要な病気が隠れていることもあるため、症状が続く場合は一度精査をおすすめします。
こんな症状は要注意
- 原因不明の体重減少を伴う
- 食事や水がつかえる、飲み込みにくい
- 黒色便(タール便)や吐血を伴う
- 黄疸(皮膚・白目が黄色くなる)
- 2週間以上、胃薬を使っても改善しない
- 持続的な吐き気で食事が摂れない
上記がある場合は医療機関での精密検査をお勧めします。
考えられる原因
機能性ディスペプシア
胃カメラで明らかな異常がないにもかかわらず、胃もたれ・食後膨満感・早期飽満感が続くタイプです。胃の運動機能や知覚過敏、ストレスが関与すると考えられています。
胃の病気
肝臓・胆嚢・膵臓の病気
- 膵がん
- 胆石症・慢性胆嚢炎
- 急性肝炎・慢性肝炎・脂肪肝
- 慢性膵炎
その他
- ストレス・うつ状態
- 糖尿病による胃排出機能低下
- 薬剤性(非ステロイド性抗炎症薬・鉄剤など)
必要な検査
- 胃内視鏡検査(胃カメラ)(胃がん・潰瘍・食道炎の除外)
- 腹部超音波検査(膵臓・胆嚢・肝臓の評価)
- ピロリ菌検査(慢性胃炎・潰瘍の評価)
- 血液検査(肝・胆・膵酵素、栄養状態、貧血)
当院での対応
胃カメラ、腹部エコー・血液検査等の検査を組み合わせて原因を絞り込みます。機能性ディスペプシアと診断された場合は、生活指導と薬物治療(消化管運動改善薬・酸分泌抑制薬など)で症状の改善を目指します。
よくあるご質問
胃もたれ・食欲不振が続いていますが、市販の胃薬で様子を見てもよいですか?
短期間(数日)の使用は問題ありませんが、2週間以上続く場合や体重減少・黒色便・嚥下困難を伴う場合は、原因を確認するため胃カメラや腹部エコーでの検査をおすすめします。
ストレスでも胃もたれは起きますか?
起きます。機能性ディスペプシアと呼ばれる、胃の運動機能や知覚過敏により症状が出るタイプです。ただし他の病気を除外した上での診断となるため、まずは内視鏡検査・腹部エコー検査を行います。
胃がんでも胃もたれは起きますか?
初期は無症状が多いものの、進行すると胃もたれ・食欲不振・体重減少が現れます。日本人に多いがんですので、症状が続く場合は胃カメラ・腹部エコー検査での確認が必要です。
ピロリ菌は胃もたれの原因になりますか?
ピロリ菌感染による慢性胃炎が胃もたれや胃の不快感の原因となることがあります。除菌治療により症状改善が期待でき、胃がん発症リスクも下がります。
どんな検査をしますか?
胃カメラ(胃内視鏡検査)と腹部エコー検査が最も重要です。必要に応じて腹部CT検査を行います。