胃がんについて

胃がんは日本人に非常に多いがんで、がんによる死亡のうち第3位を占めます。一方で早期発見できれば高い治癒率が得られるのが特徴です。 当院では消化器内視鏡専門医が胃カメラによる精密検査を行い、早期発見・適切な治療への橋渡しを行っています。

胃がんの症状

早期の胃がんはほとんど自覚症状がなく、健康診断や別の検査の際に偶然発見されることが多い病気です。症状が現れる頃には進行している場合もあるため、定期的な内視鏡検査が早期発見の鍵になります。

主な症状として以下のようなものが挙げられます:

  1. みぞおちの痛みや不快感
  2. 胸やけ・げっぷ・吐き気
  3. 食欲不振、体重減少
  4. 食事のつかえ感
  5. 黒色便(タール便)、吐血
  6. 貧血(鉄欠乏性貧血)

胃がんのリスク因子

胃がんの発症には複数の要因が関わっています。最も重要なリスク因子はヘリコバクター・ピロリ菌の感染で、感染者の胃がん発症リスクは非感染者の数倍以上とされています。

  1. ヘリコバクター・ピロリ菌の感染
  2. 慢性萎縮性胃炎
  3. 塩分の多い食生活
  4. 野菜・果物の摂取不足
  5. 喫煙・過度の飲酒
  6. 胃がんの家族歴

胃がんの検査と診断

胃がんの確定診断には胃内視鏡検査(胃カメラ)が不可欠です。内視鏡で胃の粘膜を直接観察し、疑わしい部分から組織を採取(生検)して顕微鏡で確認します。

当院では、嘔吐感の少ない経鼻内視鏡(鼻からの胃カメラ)や鎮静剤の使用にも対応しています。胃がんが疑われた場合は、進行度の評価のためCT検査を追加することがあります。

また、リスク評価としてピロリ菌検査もあわせて実施することをおすすめします。ピロリ菌の除菌は胃がんの発症リスク低減につながります。

胃がんの治療

胃がんの治療法は進行度(ステージ)によって決まります。

内視鏡的切除(ESD/EMR)

粘膜内にとどまる早期胃がんで、リンパ節転移の可能性が極めて低いと判断される場合に行われます。胃を残せるため術後の生活の質を保てます。

外科手術

粘膜下層以深に進行している場合や、内視鏡治療の対象外となる早期がんでは、胃の部分切除または全摘術が選択されます。腹腔鏡手術が標準的になりつつあります。

化学療法・分子標的治療

進行・再発胃がんに対しては薬物療法が行われます。近年は分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤も使用されています。

当院での胃がん診療

当院では消化器内視鏡専門医による胃カメラ検査で、早期胃がんの発見に努めています。検査で胃がんが疑われた場合や治療が必要な場合は、連携する専門病院・総合病院へ速やかにご紹介いたします。

胃の不調を感じている方、ピロリ菌感染が気になる方、胃がん検診で要精密検査となった方は、お早めにご相談ください。

よくあるご質問

胃がんの主な症状は何ですか?

早期胃がんは無症状であることが多く、症状が出る頃には進行している場合があります。みぞおちの痛み、胸やけ、食欲不振、体重減少、黒色便(タール便)などが現れた場合は早めに医療機関へご相談ください。

胃がんはどうやって発見しますか?

胃内視鏡検査(胃カメラ)が最も確実な発見手段です。バリウムによる胃がん検診で異常を指摘された場合や、症状のある方は内視鏡による精密検査をおすすめします。当院では細径内視鏡や鎮静剤も使用可能で、楽に受けられる検査を心がけています。

ピロリ菌は胃がんの原因になりますか?

ピロリ菌感染は胃がんの主要なリスク因子として確立されています。除菌治療により胃がん発症リスクの低減が期待できます。50歳以上の日本人では7割以上がピロリ菌に感染しているとされ、検査・除菌が推奨されます。

早期発見できればどのような治療が可能ですか?

粘膜内にとどまる早期がんであれば、内視鏡による切除(内視鏡的粘膜下層剥離術=ESD)で根治が期待できます。胃を温存できるため術後のQOLが保たれます。進行度に応じて外科手術や化学療法を組み合わせます。

胃がん検診はどのくらいの頻度で受けるべきですか?

横浜市の胃がん検診(胃内視鏡)は50歳以上の方が2年に1回利用できます。リスクの高い方(ピロリ菌感染歴、家族歴、慢性胃炎など)は医師と相談のうえ、より頻繁な検査を検討してください。

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